■ブランク・キャンバスについて
ブランク・キャンバスは、ワイン醸造でコンサルタントのマット・トムソンが妻のソフィーと共に立ち上げたワイナリーです。マット・トムソンは、オタゴ大学で生物化学の修士号を取得したのち、1992年からマールボロでワイン造りに従事してきました。1997年にはワインコンサルタント会社を創設し、セント・クレア、マットハウス等のコンサルタントを務めています。さらに2000年には共同オーナーとしてデルタ・ヴィンヤードを創業。マールボロの象徴的なワイナリーの立ち上げに関わり、この地のワイン業界を牽引した人物とも言われています。
また、2008年インターナショナル・ワインチャレンジにおいて、ワインメーカー・オブザイヤーを受賞し、世界的にも実力ある醸造家として名声を得ています。さらに、マスター・オブ・ワインのデイヴィット・クリーヴが設立したイタリアのワイナリー「リバティワインズ」のコンサルタントも行っており、少なくとも年に4回は渡欧し、南半球だけでなく北半球での醸造経験を積んでいます。
妻であり醸造家でもあるソフィーは、ワイン資格の最高峰であるマスター・オブ・ワインとなり、二人のパートナーシップの下、自らが妥協せずに選び抜いた畑で栽培される最高のブドウと、こだわり抜いた醸造方法で造り上げるマットの20年以上にも渡る幅広い経験と知識が集大成となって、このブランク・キャンバスで表現されています。
■ 商品仕様
製品名 | エスカロス ピノ・ノワール |
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JANコード | 793591310633 |
メーカー | ブランク・キャンバス |
■畑について
畑はテイラー・パスの中央に位置する、北向きで傾斜のある特色ある乾燥した土地です。2001年に植樹され、マールボロでは珍しく灌漑をせずにブドウが栽培されています。テイラー・パスはマールボロの中で最も昼夜の気温差が大きく、しばしば最も乾燥するサブリージョンです。北向きの斜面は、霜を防ぎ果実を熟すために適しており、また古く痩せた粘土質の土壌はピノ・ノワールに最適です。ピノ・ノワールの区画の総面積は1ヘクタール弱で、デシジョン・クローンの777とn5が植えられています。ブドウ畑はスプリアス剪定とVSP仕立てが行われています。
■醸造方法
3月27日に手摘みで収穫し、オープンタンクの発酵槽に充填。50%の割合で全房を使用しています。自然発酵が始まるまで5日間冷却されました。14日の発酵期間中、ハンドプランジングが行われ、その後、圧搾。自発的なマロラクティック発酵の後、樽に移され12カ月熟成。樽は100%フレンチオークのバリックで、新樽比率は35%です。さらに3か月間、タンクで寝かされます。6月19日、フィルターをかけずにボトリングされました。
■試飲コメント
畑とヴィンテージが忠実に表現されており、牡丹やスミレ、レッドチェリーやザクロの複雑な香りに、スモーキーな火打石のようなキャラクターが混じります。
繊細さが表現されている一方で、骨格のしっかりとしたタンニンを合わせもっているため、高い熟成のポテンシャルを持っています。少収量で乾燥した土地により、味わいには力強さがあり、また高い割合での全房発酵により、さらに複雑さとテクスチャーが加わっています。
■ペアリング
ラム肉や鹿などのジビエ料理をはじめ、サーモンやカツオのキノコのグリル。
■商品情報
【産 地】 ニュージーランド/南島マールボロ
【品 種】 ピノ・ノワール 100%
【タイプ】 赤/ミディアムボディ
【度 数】 13度
■受賞・評価
【2019】
97 Points - Cameron Douglas MS
95 Points - Bob Campbell MW
95 Points - Jane Skilton MW | Gourmet Traveller WINE
17.5 Points - Julia Harding MW | JancisRobinson.com
5 Stars - Michael Cooper